こんにちは、Gaming Girl Press編集部です。
今回は夏休み特別編ということで、先日8月25日までソウルで開催されていたVALORANTの公式世界大会、VALORANT Championsの現地観戦レポートをお届けします!
KickoffからMastersまで、シーズンを通して大会が重ねられてきたVCT(VALORANT Champions Tour)。
このChampionsで2024年の王者が決まります。
決勝はチケットを取ることができませんでしたが、何とか手に入れたローワーファイナルのチケットを握りしめ(※電子チケットです)、韓国まで行ってきました!
初めに一言で感想をお伝えすると・・・予想以上にエキサイティングでした。
チケット戦争の模様から当日のオフライン会場の雰囲気まで、余すところなくお届けします!
チケットの競争率は?MasterCard先行は有効だった?
チケットは、韓国の大手チケットサイト「Interpark Global」でのインターネット販売でした。

InterparkはK-POPなどのライブのチケット販売によく使われています。
Championsのチケットは、7月10日からMasterCardの保有者のみの先行販売、11日から一般販売。
編集部でMasterCardを所有していたため10日の先行販売から参加したのですが、惨敗でした・・・(涙)
サイトの待ち行列が長く、販売開始数分後に入れたときにはすでに完売状態。
人気なので仕方ないですね・・・

翌日の一般販売にも参加し、グランドファイナル(決勝)は取ることができませんでしたが、無事ローワーファイナルのチケットを取ることができました!
選手席に近い席ではありませんでしたが、全体としてはローワーファイナルより前の日程はまだ席に余裕があるようでした。
MasterCard先行はかなり枠が少ないようなので、あまり期待しない方がいいかもしれません。
ただし、観戦当日、とある理由でMasterCardはあった方が良いことがわかりました。
詳細は後ほど書いていきます!
いよいよ韓国へ!期間限定のらくらく渡航
試合を観る当日の朝、韓国へ出発!
韓国までは東京から約2時間半で行けます。
福岡からだともっと近くて約1時間半くらいですね。
韓国への入国には現在電子渡航認証(K-ETA)の取得が必要ですが、現在は「Visit Korea Year 2023-2024」というキャンペーンにより、期間限定で免除されています。
この免除期間は2024年12月31日までなので、韓国に興味のある方は今年中に行っておくのがおすすめです!
飛行機の中で機内食を食べていたら、あっという間に到着!

大会会場であるインスパイアアリーナは仁川(インチョン)国際空港の近くの施設ですが、今回は宿泊の都合上、金浦(キンポ)国際空港まで飛びました。
金浦空港からは、空港鉄道+バスで約1時間ほどです。

会場に到着!各ブースや物販は大盛り上がり
インスパイアアリーナは、今年の3月に新しくできたインスパイア・エンターテインメント・リゾートという統合型リゾートの一画に位置するホールです。

キャパシティは1万5000席。日本でいうと日本武道館とほぼ同じくらいになります。
エントランスは、リゾートということもありとてもきらびやかでした!
アリーナの入り口の方に進んでいくと、VALORANTのパネルもありました。

オンラインチケットを見せて、いざ入場!
アリーナの本会場までの通路には各チームのブースが並び、試合開始前まで長い列ができていました。

また、Riot公式の物販もあり、たくさんのグッズが販売されていました!
ただ、編集部が行った夕方の開演直前では、すでに売り切れのグッズも多数・・・
改めてVALORANTの人気を感じました。
こちらは、何とか買えたウィングマンのぬいぐるみキーチェーンです(16,000ウォン≒約1,700円)。

ゲームのフォルムそのままで可愛いですね!
余談ですが、ゲッコーのクリーチャーたちはそれぞれぬいぐるみキーチェーンのグッズが販売されていて、一番先に売り切れていたのはモッシュでした。

まずは選手の入場!LEV vs TH
そうこうしているうちに、ブースの時間も終わり、いよいよ試合へ。
ローワーファイナルは、Americas代表Leviatán vs EMEA代表Team Hereticsの戦いとなりました。

まずは選手が入場してきます。
Leviatánはお決まりの青いユニフォーム、Hereticsはお揃いの熊の被り物をかぶっての登場。

benjyfishyだけは全身の着ぐるみでのお出ましでした(笑)

コーチやゼネラルマネージャーたちとの円陣も終わり、いよいよ試合開始。
選手席の外周に各選手のワイプ専用のモニターがついていたので、プレイ中の表情も非常にわかりやすくなっていました!

当日の各チームのロスターは以下の通りです。
Leviatán
aspas
C0M
Mazino
kiNgg
tex
Team Heretics
MiniBoo
RieNs
Wo0t
Boo
benjyfishy
会場の照明や音楽などの演出が素晴らしく、盛り上がりを加速させます。
そしていよいよ第1マップが始まりました。

第1マップはアイスボックス!
第1マップのアイスボックスはLEVのピックで、THは防衛側を選択しました。
エージェントは以下のようになりました。
Leviatán
aspas – ジェット
C0M – ソーヴァ
Mazino – ハーバー
kiNgg – ヴァイパー
tex – キルジョイ
Team Heretics
MiniBoo – ネオン
RieNs – ソーヴァ
Wo0t – ゲッコー
Boo – ヴァイパー
benjyfishy – キルジョイ
両チームともこれまでの試合とエージェントピックに変更はありませんでした。
会場が期待感を高揚感に包まれる中、1ラウンド目から非常に白熱した戦いを見せます。
LEVの本陣がAにエントリーする中、BサイトでラークしていたtexがBooのジャンプピークをヘッドショットで抜いてラウンドが大きく動きます。

さらにはミッドのローテートを見ていたbenjyfishyがC0Mに抜き返され、一転人数有利になったのがLEV。
Bにローテートを考えていたLEVですが、kiNggのAラークが通っていることにより再びAに戻る方針に。
プラント後はC0MとWo0tの1v1となりましたが、ショックボルトやリコンを残していたC0MのスパイクプレイによりWo0tが解除の手を離してしまったため、爆破となりLEVが1ラウンド目を取得しました。

C0MはC0Mでシェリフが弾切れしており、Wo0tがガチ解除だった場合は通っていた可能性が高いので、まさにギリギリの勝利となりました。
ファーストラウンドから熱すぎる展開に、会場も大熱狂!
滑り出しはLEVペースでしたが、その後はスリフティも含めてTHが取り返し、流れはTHの方に傾いていきます。
決定打となったのは、LEVのタイムアウト後、LEV7-11THで迎えた第19ラウンド。
まずはミッドでMiniBooがMazinoを落とし、THが丁寧なエリアコントロールでAサイトを取得していきます。
さらにMiniBooがAヘブンのaspasを倒したところでスパイク設置完了。
LEV側はロックダウンを使いますが、RieNsが拘束される覚悟でサイト内に残ります。

そこでkiNggとtexの2キルを持っていき、C0Mは拘束されたRieNsを倒すも人数状況は1v4と絶望的。
THがしっかりマッチポイントを押さえ、そのまま13-7でLEVのピックマップを取得しました。
マップ間のインターバルで小腹を満たす!
第1マップを終えてインターバル。
応援で空いたお腹を満たすべく、軽食を売っている売店に向かいました。
予想はしていましたが、長蛇の列。
売店はアリーナをぐるっと囲んで8店舗ほどあるのですが、そのどれもが数十組待ち状態でした。
なんとかラップサンドを手に入れて小休憩!

一つ一つの店舗には3種類ほどしかメニューがないのですが、店舗によってそのラインナップが異なり、ポップコーンやチュロスなどもありました。
列の後ろの方では、インターバル中に席に戻れないことも・・・

第2マップはオーバータイムの激戦!
第2マップはサンセット。THのピックマップで、LEVは防衛側を選択しました。
Leviatán
aspas – ネオン
C0M – ソーヴァ
Mazino – ブリーチ
kiNgg – オーメン
tex – サイファー
Team Heretics
MiniBoo – レイズ
RieNs – ソーヴァ
Wo0t – KAY/O
Boo – オーメン
benjyfishy – サイファー
第2マップサンセットの序盤は、第1マップからの流れに乗ったTHペース。
LEVも時折良いプレイでスリフティなどを見せますが、LEV 4-8 THのTHリードでラウンドを折り返します。
しかし後半は、ピストルとセカンドラウンドをLEVが獲得し、打って変わってLEVが勢いに乗っていきます。

LEV 8-10 TH, LEV 10-10 THの短いタイミングでTHは2回のタイムアウトを取らざるを得なくなりました。
そのままオーバータイムへもつれ込み、会場も大きく沸き上がります。
勝負あったのは2回目のオーバータイム、LEV 13-14 THで迎えたTHのマッチポイント。
AサイトにプラントしたLEVに対して、Aリンクを起点としてTHのリテイクが始まりました。
一度レイズのペイント弾で相手を揺さぶり、リテイク止めに必要なLEVアビリティを消費させるというのはTHのお家芸。
その後2回目の本命セットが始まり、ため息が漏れるくらいの完璧なリテイクにLEVは全滅、2マップ目もTHが勝利しグランドファイナル進出に王手をかけました。

後がないLeviatán、猛追する第3マップ
ところがただでは終わらないのがLeviatán。
第3マップはアビス。LEVのピックマップで、THは防衛側を選択しました。
各チームの構成は次の通り。
Leviatán
aspas – ジェット
C0M – ソーヴァ
Mazino – ハーバー
kiNgg – オーメン
tex – サイファー
Team Heretics
MiniBoo – ジェット
RieNs – ソーヴァ
Wo0t – ゲッコー
Boo – アストラ
benjyfishy – サイファー
ファーストラウンド、LEVは2スモークの強みを活かして、ミッドのエリアコントロールを積極的に行います。
それに対してTHはミッドに人数を割いて取り返し、元の配置(A3、ミッド1、B1)に戻ります。
その後AにアクションをかけていたLEVは、それをフェイクにしてBに侵攻。
4人でのリテイクを強いられたTHですが、LEVのカバーによるトレードが重なり、そのままピストルラウンドはLEVのものとなりました。

その後はお互いにエコラウンドでのスリフティを取り合うなど一進一退の攻防を続け、LEV 5-7 THで前半を折り返します。
攻守交代後は防衛側のLeviatánペースとなり、Team Hereticsは苦しいラウンドが続きます。
そしてLEVがマップ取得に王手をかけた第22ラウンド。
MazinoがAサイトでスモーク抜きでファーストキルを取ったものの、THはBoo(アストラ)のコズミックディバイドでサイトを区切り、無理やりエントリーを通します。

そしてwo0t(ゲッコー)のスラッシュでC0Mを捕らえたため、THは人数不利もありコズミックディバイドを越えてキルを取りに行く判断。

ところがLEVのカバーも手厚く、kiNggがCT側から一瞬で3キルを取るスーパープレイで魅せます。

TH側はプラントできたものの、すでに人数状況は1v4の絶望的状況。
そのまま解除を通され、13-9でLEVが1マップ取り返しました。
番外編:韓国の古い王宮へ!
ここで少し休憩ということで、別日の韓国観光の様子をお届けします。
韓国の一大観光スポットになっているのが、景福宮(キョンポックン)という王宮!

日本のお城などとはまた違った迫力があります!
景福宮の近くには、韓服(チマチョゴリなど)のレンタル店が多数並んでおり、コスプレした観光客が数多く歩いているのも印象的でした。
日本でいう着物体験のようなものでしょうか。
韓服を着ると入場料が無料になるというシステムもユニーク!
敷地内は広いかつ砂が多いので、スニーカーがおすすめです。

勝負の第4マップはロータス!
本題に戻って、いよいよ第4マップはロータス。
ピックはTH、LEVは防衛側を選択。
各チームのエージェント構成は次のようになりました。
Leviatán
aspas – レイズ
C0M – フェイド
Mazino – ブリーチ
kiNgg – オーメン
tex – サイファー
Team Heretics
MiniBoo – レイズ
RieNs – ヴァイパー
Wo0t – オーメン
Boo – フェイド
benjyfishy – キルジョイ
Leviatánは2イニシエーター、Team Hereticsは2コントローラーと対照的な構成です。
ファーストラウンド、攻めのTHはまずBサイト前にプラウラーを流し、対してLEVはフォールトライン、シーズ、ペイント弾、アフターショックを返しました。

THとしては美味しいアビリティ交換かつ、Bサイトを3人で守っているという情報を掴みます。
Cの詰め待ちを3人でしていたTHですが、2度目の1wayスモークが炊かれたところでAサイトに入る判断。
エントリー・プラントまで被害なしで進み、裏詰めに対処したbenjyfishyが2キル、フロントはMiniBooが2キルをとり、THのパーフェクトラウンドとなりました。

その後もボーナスラウンドを除いてTHの独壇場となり、なんと前半を驚異の11-1で折り返します。
後半の最初の2ラウンドはLEVが取得して11-3となりますが、迎えたボーナスラウンドでついにマッチポイントに。
迎えた第16ラウンド、LEVはMazinoのローリングサンダーでAサイトにエントリーしようとし、RieNsを落としますが、MiniBooとBooの立て続けのカバーで人数有利を保ちます。

そして残されたMazinoがプラントしますが、wo0tの釣りとMiniBoo・benjyfishyの綺麗なダブルピークに倒され、ロータスは12-3でTHの圧勝。

マップカウント3-1でTeam Hereticsのグランドファイナル進出が決まりました!
見ごたえたっぷりの1日。現地観戦はいいぞ
なかなか海外はふらっと行けませんが、日本のオフライン大会とはまた違った空気感があって楽しめました!
海外観戦の注意点としては
・日本と同じ治安ではないことを意識(今回は韓国なので比較的安全でしたが、気を抜かないように)
・終電などに気をつける
・翻訳アプリがあると売店なども安心(おすすめはPapago)
などが挙げられます。
次の海外大会は11月のベルリンのRed Bull Home Groundですね。
行かれる方は、気をつけて楽しんできてください!
海外用のWi-Fiなどもお忘れなく!
